そもそも数秘術とは?
ひとくちに「数秘術」と言っても、ピタゴラス式やゲマトリア、カバラなどが代表的な数秘術として知られており、数秘学とも言われます。ここで数秘術について、伊泉龍一*斎木サヤカ共著「数秘術完全マスタ―・ガイド」(駒草出版)より引用し、以下に転載します。
「数秘術」は、英語で「ヌメロロジー(numerology」(numero【数】+logy【学、あるいは論】)という。したがって直訳では、「数の学」、あるいは「数の論」といった意味になる。―――中略ーーー 一方、数秘術の根底にある考え方は、おおよそ次のふたつとしてまとめられるだろう。
数秘術のふたつの基本原理
①個々の数には、それぞれ固有の性質や意味がある
②名前のあるものはすべて数に置き換えることができる
そして数秘術で導き出される個々の数字には次のようなキーワードが挙げられています。1~9までの数字は「ルート・ナンバー」と言われ、すべての数の基本となっています。
1 主体性、独立、個人主義、独創的、自己主張、支配的、力強い、自己中心的
2 受容的、理解、適合性、穏やか、協調性、調和、慎重、関係、共同
3 自己表現、創造的、話し好き、社交的、知性、多様性、ドラマティック
4 安定、堅固、安全、保守的、実際的、堅実、制限、秩序、客観的、構造、
5 変化、拡大、冒険、成長、進化、好奇心、活発、機知に富む、発展的な自由
6 ハーモニー、愛、バランス、アート、象徴、共感、正義、責任、奉仕、創造性
7 直観、哲学的、分析的、内省的、理解、インスピレーション、静穏、孤立
8 力、野心、生産、マネー、物質主義、満足
9 変容、完成、慈善、忍耐、無私無欲、終わり
また、多くの数秘学では例外的に「マスター・ナンバー」と呼ばれる数字が存在し、特にスピリチュアルなエネルギーが与えられるものと見なされています。ルート・ナンバーの意味がさらに強調されると捉えると理解しやすいでしょう。(前述の著書では33は対象外です)
11 光明、天啓、直観力、ひらめき、啓蒙、メッセンジャー、改良
22 ヴィジョン、気づき、計画性、建設的、博愛主義、建築
そして名前をアルファベットに変換する場合は日常生活で使用しているローマ字表記を採用して下さい。また名前は誕生時に付けられた名前でみて下さい。
では早速、次章から最近新札の顔として話題になった〈近代日本経済の父〉と呼ばれる『渋沢栄一さん』を例にみていきましょう。
①生年月日でみる。
まずは渋沢栄一さんの生年月日を例にみます。
生年月日から導き出される数字はライフ・パス・ナンバー(誕生数)と呼ばれ、あなたがこの世に生を受けてから、どんな道を歩んでいくのかを示すナンバーです。
記述によると、渋沢栄一さんは1840年3月16日生まれとありました。この数字を全てバラバラにして、1ケタになるまで足します。
1+8+4+0+3+1+6=23
23→2+3=5
この5という数字が渋沢さんのライフ・パス・ナンバーになります。
但し、以下の例のように足した数字が11,22,33などのゾロ目になる場合は「マスター・ナンバー」と言われ、そちらの傾向が強く出るために一旦そこでストップさせます。
例)1894年11月27日生まれ、Kさんの場合。
1+8+9+4+1+1+2+7=33
しかし、その先にあるルート・ナンバーとまったく関係がないわけではないので、私が行う数秘術ではそちらも参考にしています。上記の場合だと33から出てくる6も一緒にみるということです。
②名前でみる。
今度は渋沢栄一さんの名前をみていきましょう。
名前でみる場合はまず最初に名前をローマ字表記にします。
S H I B U S A W A E I I C H I
赤い文字が母音(A、I、U、E、O)で、青い文字がそれに付随する子音です。数秘術ではこの母音だけを抜き出して足した数字(①)と、子音だけを抜き出して足した数字(②)、そしてその両方を足した総数(③)の3つをみます。
出てきたアルファベットを数字に置き換えてそれぞれの合計数を出し、最終的に1ケタの数字を出しましょう。以下のアルファベット換算表に従って数字を出し、計算します。ここではピュタゴラス式の換算表を採用しています。
S H I B U S A W A E I I C H I
1 8 9 2 3 1 1 5 1 5 9 9 3 8 9
①母音の合計数【ソウル・ナンバー(内なる数)】
9+3+1+1+5+9+9+9=46
46→4+6=10
10→1+0=1
②子音の合計数【パーソナリティー・ナンバー(外なる数)】
1+8+2+1+5+3+8=28
28→2+8=10
10→1+0=1
③総数(①+②)【ディスティニー・ナンバー(使命数)】
46+28=74
74→7+4=11
※11はマスター・ナンバーですが、2も参考にします。
ちなみに①のソウル・ナンバーとは人生においてその人が本当に求めていることは何かを表しています。そして②のパーソナリティー・ナンバーは社会の中で形作られていくその人のキャラクターを示しており、ペルソナ(仮面)とも呼ばれるその人の外的イメージや、他者から見られるその人の性質を表しています。さらに③のディスティニー・ナンバーはその人がどんな運命(使命)を持って生まれてきているのかを表すナンバーとなっています。
数字をボトルに置き換えて読む『オーラソーマ数秘術』
通常の数秘術ではそれぞれの項目から導き出されたルート・ナンバーの意味を読んでいきますが、オーラソーマ数秘術ではそこにボトルを当てはめて読むことで、より深いメッセージを知ることが可能になります。
次回のブログでは上記で出た数字をオーラソーマのボトルに置き換えながら、渋沢栄一さんの人物像を数秘術の観点から探ってみたいと思います。
お楽しみに~~~♪
Love & Light,